お客様に聞く - 株式会社スタイルクリエーションズ様

販売に関わる社員が、根拠や仮説を持って行動し始めました。

バーニーズ ニューヨークや伊勢丹などで販売され、海外にも愛好者の多い「Takizawa Shigeru」ブランドを展開している株式会社スタイルクリエーションズは、プラネットの「APOLLO Mobile」を売上や在庫の管理に活用している。
「APOLLO Mobile」を導入した背景や、選んだ理由、導入効果などについて同社販売推進本部 営業部責任者の徳広導氏(写真左)に詳しい話を伺った。
※写真右はプラネット営業担当の川村


■1■ スタイルクリエーションズの業態

― スタイルクリエーションズ様の業態について教えてください。

“凛とした空気が流れる、オーダーメイドサロン「サローネ オンダータ」”

スタイルクリエーションズは、2001年に設立されたクロージングメーカーです。
当社の代表である滝沢滋が主宰するブランド「Takizawa Shigeru」のオーダースーツをはじめ、ジャケット、パンツ、コート、ドレスシャツ、小物等の製造小売・製造卸を行っています。
銀座にある直営店「サローネ オンダータ」の他、伊勢丹、三越、バーニーズ ニューヨークなどで商品を販売しています。
従業員数は23名、年商は5.6億円(2007年度実績)です。


モデリスト 滝沢 滋 氏
モデリスト 滝沢 滋 氏
「Takizawa Shigeru」について

スタイルクリエーションズ代表取締役/モデリストの滝沢滋氏が2004年に立ち上げ、バーニーズ ニューヨーク新宿、横浜、銀座各店にてスタート。

2006年1月、イタリアフィレンツェで開催される紳士服の祭典「PITTI IMMAGINE UOMO」に日本のクロージングメーカーとして初の出展を果たす。 以降毎年出展を続け、現在はヨーロッパ、ロシア、オーストラリア、アジアなどの小売店に商品展開中。

■2■ プラネットから何を導入したか

― スタイルクリエーションズ様は、プラネットから何を導入したのですか。

売上や在庫を管理するために、プラネットのモバイルソリューション「APOLLO Mobile」を導入しました。
具体的に導入したものは、以下の通りです。

  • ハードウェア:スマートフォン端末7台(直営店/百貨店に1台ずつ+倉庫用1台)、クライアントPC7台
  • ソフトウェア:APOLLO Mobile
  • サービス:データベース/システム運用管理


データやシステムの運用は全てプラネットのデータセンターに任せてあり、スタイルクリエーションズでサーバーを設置して管理する手間を省きました。

スタイルクリエーションズ様の「APOLLO Mobile」導入イメージ

■3■ その日の売上が、数日後にしかわからない

― プラネットから「APOLLO Mobile」を導入された経緯を教えていただけますか。

以前までは、別のシステムを利用していましたが、在庫管理に重点を置きすぎたため、売上のシステムを店舗の社員がうまく使いこなせませんでした。その結 果、各店舗では閉店後に入力した売上情報を手書きで書き起こし、FAXで本部に送り、本部で手作業で集計する、という流れが常態化していました。

このようなアナログの管理ですと、その日の売上集計が2日後、3日後と遅れてしまったり、手書きによる書き間違いを修正したり、ということが起こっていました。

管理の効率や精度を上げ、数字に対する意識を高めていかなければならないという危機意識がありました。

■4■ 少ない人数・店舗だからこそ求められる「数字の意識」

― 「数字に対する意識を高める」とは、具体的には。

次の2つのことを意味しています。

<1> 売上や在庫の管理に遅れが生じない・ミスを起こさない
<2> 社員一人ひとりが根拠や仮説を持って行動する


<1>は当たり前のことです。<2>についてもう少し詳しく説明します。
スタイルクリエーションズは社員数も、店舗数も、それほど規模の大きくない組織です。一方で、商品単価は高額です。スーツやジャケットのオーダーメイドで は、お客様のご希望にお応えするために、数時間かけてじっくりお話させていただくことも少なくありません。
ですから、社員一人ひとりの対応、行動といったものがリピートオーダーや機会損失などに強く影響します。

最近ではオーダーメイドを手がけるクロージングメーカーも増え、競争が激しくなってきました。今まで以上に、社員の創意工夫や提案、判断などが求められるようになると考えます。代表の滝沢も社員にそれを期待しています。

“「サローネ オンダータ」をはじめ、各店舗にいらっしゃるお客様のことを、もっと知らなくてはいけません。データは、より深い理解を行動に結びつけるための、大切な材料です”

このようなスタイルクリエーションズの特徴は、大量生産された商品を何十店舗もの規模で販売している会社とは異なるかもしれません。たとえば、本部で膨大 なデータを分析し、決まった管理方針をトップダウンで全店舗に展開するというようなことありません。

しかし、そうだからと言って、システム化が不要だということにはなりません。

根拠の無い創意工夫は、ただの「思いつき」です。
この業界では常に先々のシーズンやトレンドのことを頭に入れ、予測や仮説を立てて動いていかなければなりません。ですが、たとえば各店舗が思いつきで、 オーダーメイドと既製服の比率に手を加えても意味がありません。いつ、どこで、何が、なぜ売れたというようなデータを元に仮説を立て、それを行動に移して こそ創意工夫と言えるでしょう。

そしてその行動は検証しなければいけません。実際に何がどのくらい動いたのか。立てた仮説は正しかったのか。予測とどのくらい乖離しているか。検証するためには、データが要ります。

■5■ 余計な手間を無くして「みんながデータに触れられる環境」を

― 「社員一人ひとりの創意工夫」のためには、土台となるデータが必要であるということでしょうか。

そう考えます。加えて、そのデータにみんなが触れられるような環境が望ましいと思いました。
本部の特定の人だけが集計データを眺めているのではなく、どの店舗からも他の店舗の状況が見られたり、手軽にデータベースにアクセスしてちょっとした分析 を行うことができる。そのくらいの距離感で初めて「使われて、機能するデータ」になると考えました。

そのためにクリアしなければいけない条件は、まず既存の売上管理や在庫管理を効率化すること。再入力や修正に追われている現状では、処理することだけで頭 がいっぱいになってしまいます。そういった余計な手間をまず無くして、それから簡単にデータにアクセスできる環境を整える。

以上のようなことを実現するために、新たなシステムやサービスを探し始めました。
正確に言うとその前に、社長に必要性を認めてもらい、予算を得るための活動を始めました(笑)

■6■ 売上の何%をシステム投資に充てるべきか

― 予算を得るための活動とは。

スタイルクリエーションズの企業規模ですと、安易にシステム投資にお金をかけることはできません。
大企業から見たらわずかな費用だとしても、本当に必要性や投資効果がない限り承認は得られません。

そこでまず、システム投資には売上の何%くらいを充てられるか検討しました。今までそのような基準は社内にありませんでしたが、今後は経営規模の変化に合 わせて定期的な投資が必要になると考えました。ただ、それだけですと「べき論」になってしまいますので、新たなシステムを導入した場合にどのくらいの効果 が見込めるのか試算しました。

先述の「<1> 売上や在庫の管理に遅れが生じない・ミスを起こさない」と「<2> 社員一人ひとりが根拠や仮説を持って行動する」のうち、<2>については試算することは難しいですが、<1>は可能です。現状で手作業にかかっている時間 や、集計作業を行うための時間、人件費などを積み上げて、「少なくとも現状のコストはこのくらい削減できる」と説明するための情報をまとめました。

それにより予算の上限と下限が見えてきます。このようにして承認を得ました。
その後さまざまなシステム会社を調べ、最終的にプラネットの「APOLLO Mobile」を選びました。

■7■ プラネットの「APOLLO Mobile」を選んだ理由

― プラネットの「APOLLO Mobile」を選んだ理由を教えてください。

まず、スタイルクリエーションズの要望を丁寧にくみ取ってくれることを評価しました。
加えて、予算内という条件も満たしてくれそうでした。

大きなシステム会社の中には、できる・できないといった紋切り型の対応しか返ってこない印象のところもありました。それに比べて、プラネットは営業もエンジニアも、距離が近く感じました。

もちろん、ただ親切に接してくれるということだけではなく、業務理解力も評価しました。
たとえば、スタイルクリエーションズでは百貨店に店舗を出しています。オーダーメイドの商品をお買い上げいただく場合など、当社と百貨店で、売掛金を計上 するタイミングに差異が生じます。 受注時に売上を立て、仕入れが立った時点も把握できるような、時間の差異をうまく処理できるシステムでないと、売上の仕組みがうまく流れていきません。

プラネットの標準のシステムでは、このような要望はカバーできませんでした。ですが、プラネットはスタイルクリエーションズの業務を理解した上で、結果的に既存の仕組みの中でうまく吸収してくれました。

以上のような理由で、プラネットの「APOLLO Mobile」を選びました。


― 導入作業はどのように進めていったのですか。

実際の業務を止めることはできませんから、一度に全てのシステムを変えてしまうと混乱してしまうと思いました。そこで当初は売上管理の部分だけを導入しよ うと思っていましたが、導入前に社内でシミュレーションを重ね、結果としては在庫管理も含めて全てを一度に導入させました。

導入作業には1.5ヶ月くらいかかりましたがスムーズに進みました。 2009年4月から全店舗で稼動させています。

■8■ 使ってわかった「APOLLO Mobile」の良いところ

― 実際に使用されてわかった、「APOLLO Mobile」の良いところを教えてください。

まず、売上状況把握の即日性。翌朝には、昨日の売上が集計されていることです。
以前までのような、FAX送信や集計などの手作業が一切無くなりました。すぐに更新された情報を共有できますから、万一ミスが発生してもすぐに修正できます。

次に、端末から商品マスタなどをそのまま参照でき、手打ちをせずに画面をタッチして作業を進めていくことができる点です。これには2つのメリットがありま す。1つは、入力ミスが大幅に減ること。もう1つは、店舗別や全体の売上状況などの情報に、面倒なく気軽にアクセスできることです。

加えて、プラネットのサポート面も良いと思います。
プラネットのサポートセンターは、スタイルクリエーションズの各店舗が閉店した後の時間も対応してくれます。「APOLLO Mobile」の使用頻度が一番高いのは閉店後です。システムに不慣れな社員にもわかりやすく説明してくれて、とても助かっています。

■9■ 「APOLLO Mobile」の2つの導入効果

― 「APOLLO Mobile」の導入効果を、現状ではどのように捉えていますか。

先述の、

<1> 売上や在庫の管理に遅れが生じない・ミスを起こさない
<2> 社員一人ひとりが根拠や仮説を持って行動する


に沿って説明します。

まず<1>については、アナログの手作業が無くなった分、ミスも減り売上状況もただちに把握できるようになりました。入力作業の工数に加えて、集計のために専任の担当者を置く必要も無くなったことから、コスト削減効果は期待通りと考えます。

<2>については、期待以上の手ごたえを感じています。
まず、店舗間でのコミュニケーションが増えました。日々の店舗の状況を、速く簡単に共有できるようになった結果、

“特に指示を出したわけではなく、「APOLLO Mobile」のある環境が自然に社員を変えていきました”

「そちらの店舗では平日なのに大きな売上があったようだけど、何があったの?」
「お得意さまが来店されたけれど、そろそろ別の店舗でも同じ動きがあるのでは?」

というような、導入前にはほとんど無かった会話が見られるようになりました。

加えて、商品系統や時期といったいろいろな属性で、売上データを分析する社員が増えました。若手社員も自分から分析資料を作り、意見を述べるようになりました。やはり、データに触れやすい環境は大切だと実感しました。

社長は「APOLLO Mobileによって、『見える化』ができるようなった」と言っています。
「見える化」とは、単なるシステム化のことではなく、それによって社員の意識や日々の行動が変わることだと思います。
「APOLLO Mobile」は、これから組織を強くしていくための心強いツールとなるでしょう。

■10■ プラネットへの要望

― 今後「APOLLO Mobile」を使っていく上で、プラネットに要望したいことはありますか。

すでに相談させていただいているのが、顧客管理や在庫管理の機能強化です。

顧客管理については、お得意様のお買い上げ履歴などを見るときの操作をもっと使いやすい形にしたいと思っています。
在庫管理については、既製品に加えてオーダーメイドの生地の管理(どの生地が、どのくらい残っていて使用可能か)まで範囲を広げ、充実させたいと考えています。

引き続きプラネットからもアドバイスをいただき、「APOLLO Mobile」をもっと使いこなしていくつもりです。

■11■ プラネットへのメッセージ

― 最後に、プラネットへのメッセージをお願いします。

打ち合わせやサポートで接するプラネットの皆さまは、常に熱心に対応してくれる、と感じています。そのような姿勢は「APOLLO Mobile」の機能だけでなく、それを使うスタイルクリエーションズの社員にもいい影響を与えてくれると思います。

今後とも倍旧のご支援をいただけましたら幸いです。よろしくお願いいたします。


お忙しい中、ありがとうございました。


※ 株式会社スタイルクリエーションズのWebサイト
※ 取材日時 2009年11月
※ 事例制作 カスタマワイズ

【本事例についてのお問合せ】 株式会社プラネット 営業本部 TEL:03-3479-6758

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